年明け一発目、昨日届いた日経コンピュータの特集「さらば新規開発」のサブタイトルに笑い、内容にがっかり。
「ITリフォーム」で・・・とかリフォームで生き延びている住宅業界のキャッチみたいにな感じだ。
記事によるとITリフォームには欠かせない3つのMがあるらしい。
マイグレーション(Migration)とマッシュアップ(Mashup)とモジュール化(Modularization)だそうだ。
それぞれは今までもIT案件ではずーーーーっと何年も前から存在しているものである。
IT業界で商売されているみなさんであればどれも経験済みのプロジェクトという方が多いだろう。
3つのテーマについて2から4ページの内容だが特に興味を引く記載はなかった。
メインフレーム上のCOBOLアプリケーションの90%をUnix上のJavaアプリケーションにすることもマイグレーションの範疇としているの記載などは個人的に大いに違和感があった。
営業支援や顧客管理なども対象のシステムとしているようなので、直近のビジネスニーズに対応するためには既存のシステム機能で足りるわけもなく要件分析からほぼ新規開発と同等のプロジェクトフェーズが必要になることが想定され、タイトルと内容にギャップを感じた。
しかもマイグレーションプロジェクトといいつつ総額75億のプロジェクトとして紹介されている。(;゜0゜)
きっと記載されていない工数がとてもたくさんあるのだろう。
大手Sierが請け負うような大手企業のプロジェクトでも最近は上記のような超高額プロジェクトは聞かなくなりましたが。。公共や大企業のシステム構築案件ではどう見積もったらあんな金額の見積もりになるのかというのは以前からよく耳にしますよね。
日本独特の何重にも階層化している下請け構造が結局は巨額の見積もりになってしまうのでしょうが、安心料としては高すぎるということに気が付いたほうが良いのでは思います。
ハードウェアやソフトウェアが高度化・低価格化している割には、企業要件が大幅に拡大しているわけでもないので、そんなに高額な安心料を払わずとも要望に合ったシステムを作れる割安(善良)企業はそこそこあると思います。
さて、記事に戻りますが。。
特集の最後は「COBOLレガシーもクラウドに」です。
中身は転載するわけにいかないので興味のある方は読んでいただくとして。。
なにもそこまでCOBOLを引っ張らなくてもねーと思うのは私だけでしょうか。
こんなことしていたらシステム開発に従事する人もモチベーション上がらないし、ビジネスで勝ち抜ける戦略的システムを構築できるようになるとも思いませんね。
日経コンピュータは個人的に定期購読をもうかれこれ20年以上継続していますが、編集部の方はもうちょっと面白いネタを希望します。
どんどん専門雑誌がなくなる時代。
これも終わってしまうのではと思ってしまった。。